ツバサ太郎の映画の感想チラシの裏

映画の感想を書いています。あくまで私ツバサ太郎の感想です。また、ネタバレを含むこともあります。

「3776を聴かない理由があるとすれば」を聴く理由を書いてく

あ~富士山登りてえ~自分の限界に挑みてえ~

というそこの大学生。そんなあなたにうってつけのアイドルがあるんだよ。どうでもいいけど、変に音楽通ぶるライブキッズってアイドル音楽を見下したりしてるけど、あれなんなんでしょうか。アイドル音楽はファッションになりにくいからなのだろうかな。バンド聴いてる俺かっけえっていう大学生多いよ。一人に一つはちょっとマイナーバンド好きだったりで、個性を出したりしてるの見ると笑ってしまう。個性派という名の無個性の集団が嫌いだ。大学生~うぇいうぇい~。いい人もいるんだろうけどね。そんなこんなで富士山に登りたい大学生や、登るスタミナのないおっさん、3776を聴こう。

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 やっほーい、ちよのだよ🌈 

いやちよのちゃんじゃないけどね。現在3776はちよのちゃんが唯一のメンバーとして活動をしている。富士山ご当地アイドル。その3776が2015年にリリースしたアルバム「3776を聴かない理由があるとすれば」がとにかくすごかった。2015年のアイドルシーン、いや、アイドルシーンにとどまらず音楽業界全体に大きな影響を与えたアルバムであると断言できる。一曲目[Introduction]から「登らない理由があるとすれば」そして次の曲、次の曲と進むたびに、まるで自分が富士山に登山しているかのような感覚に陥る。そういったコンセプトアルバムとしてもこの「3776を聴かない理由があるとすれば」は非常に面白い。しかし3776の魅力はそれだけではない。

曲が変態的

アイドルソングっぽくない3776の変態的な楽曲たちだが、しっかりアイドルポップスとして聴けるのも3776の魅力である。「3776を聴かない理由があるとすれば」に収録されている「生徒の本業」という曲のなかに3・7・7・6拍子でリズムをとったりしていて初めて聴いた時にそれはそれは驚いた。なんなんだ。富士登山中にこんなにびっくりさせて大丈夫なのか。それとも富士登山とはこんなにびっくりすることの連続なのだろうか。私は富士登山したことないから分からない。また、アイドルソングっぽくない3776の楽曲なのだが、(変拍子が多くてミックスをいれにくそうにしてるヲタクを見てると面白い。)なぜかかわいい。どこか渋谷系の影があるところが原因だろうか。例えば3776の曲を別の人が歌うと、どこかバランスが崩れてアイドルポップスではなくなってしまうのだろう。そういった噛み合いだったりバランスこそが最高だ。

富士と少女

「登らない理由があるとすれば」では、富士山のように少女が遠くから見ている憧れの男性への、少女の恋心になる前の気持ちを歌っている。歌詞も面白いので、歌詞にも注目しながら聴いてほしい。「避難計画と防災グッズ」では、「私アイドル、恋愛禁止余裕だった」と歌い、恋愛から避難し、その避難への準備をする少女の気持ちが歌われている。最後には「もう私準備なんてしないからしないから!備えが増えた分 重くなって動けない」となっている。少女のやけくそな気持ちがすごくいい。なぜ富士山に関する曲だったりにこんなにも少女の気持ちが投影されているのだろうか。それも3776の魅力の一つだ。現在楽曲派アイドルがアイドルシーンに大きな影響を与えているが、それは例えばただ邦ロックをアイドルが歌っているだけだったりする。(アイドルネッサンスのように邦ロックをアイドルソングへと転換させているアイドルもいるが)そういった楽曲派アイドルとはまた違った楽曲派アイドル、最高。ヲタクはなんだかんだアイドルポップス好きだからね。3776を聴かない理由はないんじゃないかなって思う。

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