ツバサ太郎の映画の感想チラシの裏

映画の感想を書いています。あくまで私ツバサ太郎の感想です。また、ネタバレを含むこともあります。

アイドルネッサンスに感謝を

こんばんは。2時間前ほどにアイドルネッサンスの解散発表を知り、体の中に溜まっているものを吐き出さなければならないほど苦しくなったため、久しぶりに記事を書こうと思います。

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 まずはじめに言っておきたいのは、アイドルネッサンスというグループの女の子たち他、彼女たちを支えてきた人たちには感謝の心しか持っていないということです。結果的には解散となってしまったのですが、それでも彼女たちが持つ輝きをそのまま見せ続けてくれたことは素晴らしいことです。自分の一番好きなアイドルグループであるアイドルネッサンスはきっとこれからもいろんな人たちの胸の中で輝いて、語り継がれてゆくグループになってくれるでしょう。

青春とは炭酸のようなものです。しゅわしゅわと音を立てながら、持っている輝きを消費して、消える。自分にとってはアイドルネッサンスこそが青春であり、永遠だとも思えた彼女たちの輝きも、やはり消えてしまうんです。むしろ、消えてしまうからこその輝きなのかもしれません。儚いですね。

「前髪が揺れる」

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青春すぎて、胸が苦しくなる映像と音楽です。アイドルは魔法なんだと感じます。歌詞の通り、その魔法は失ってしまうけれど、失ったまま人生は続いて、胸の中でキラキラ光り続けるでしょう。決まらない前髪も先の分からない未来もそのままでよくて、前髪を決める必要も先が分かる必要もないんだと。だからこその愛おしさがアイドルネッサンスには色濃く出ています。

というか、女の子たちでバーベキューをするとか、夜まで起きちゃって車の中で寝ちゃうとか、こんな平凡を積み重ねて日常にしていく。欅坂の魅力を"作りこまれたストーリー性"とするならば、アイドルネッサンスの魅力はその逆"平凡なストーリー性"にあるのではないでしょうか。しかもその"平凡なストーリー"の登場キャラたる彼女たちは、彼女たちしか持っていない純粋な信頼と愛情と気遣いの混じった空気感を持っていて、自分はアイドルネッサンスのそういうところが大好きです。

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懐かしいです。いつまでもこの瞬間が続けばいいのにと思えるほど素敵な空間が広げられていて、無垢で未完成。終わらないでほしいと心の底から思います。

名曲ルネッサンス

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ステージで歌う彼女たちはまさに光です。私たちは自分がどんな人間なのかなんて気にせず、現実から離れて彼女たちの光に吸い寄せられてしまう。それは、彼女たちも彼女たちが何者かを忘れて(忘れたようなふりをして)歌っているから。彼女たちは彼女たちの言葉で歌わないから。これを逃避というのかもしれないが、自分以外の人間になることや、自分を忘れることは重要で、それは映画を観ることと繋がっていると思います。(暗闇で自分以外の人間に人生を覗くことでその人の人生を疑似体験できる。そのことにより自分以外の何者かになれる。)アイドルソングに共感してる人が少ないのはそういうところなのかもしれませんね。ヲタクに必要なのは共感ではなく、逃避なのだから。

アイドルネッサンスは彼女たちの言葉はかつて別の誰かが自分の人生から抽出した言葉を歌うという最も逃避に適したカバーという選択をしています。だからなんとなく、当事者である彼女たちから"永遠に続く青春"を感じたのかもしれません。自分たちの青春として去年リリースした「前髪が揺れる」は、そんな彼女たちだからこそよりエモーショナルに見えるんです。

本当にいいアイドルグループだったと思います。アイドルネッサンスというグループに出会えて本当に良かったです。それでも、まだもうちょっとだけ彼女たちを見ていたかったです。